2015年9月27日日曜日

プラダを着た悪魔 (2013)
ファッション雑誌業界の内幕を描いた映画が
BS-2で続けて2本オンエアされた。
まずは先に観た「プラダを着た悪魔」は劇映画
「ファッションが教えてくれること」は長編ドキュメンタリー
内容はどちらも同じ、雑誌「ヴォーグ」の編集長にして
正に”プラダを着た悪魔”と呼ばれる
アナ・ウィンターと、彼女に振り回される
編集員たちのキリキリ舞いの話。
劇映画の方は流石にオスカー女優メリル・ストリープと
今売り出し中の名花アン・ハサウェイだけに
ドラマとして見応えがある。
特にアンが編集部でセンスと根性を鍛えられ
”マイフェアレディ”のイライザの様に洗練されて
シブトく成って行くプロセスが楽しい。
それとメリルが”サッチャー首相”以来の貫禄と威厳で
編集室の女帝として君臨する様子と
その裏の孤独を見事に演じて素晴らしい。
「ファッションが教えてくれること」(2009)
コチラは劇映画より先の4年前に製作されている。
先の「プラダを.・・・」のモデルに成った本人が登場し
英題の「The Septenber Issue=9月号」の通り
ヴォーグ9月号の企画、撮影、編集、出版までの過程を
良く彼女達が此処まで撮らせたと思う位
執拗にカメラが何処までも追って居る。
メリルが演じた女編集長アナ・ウィンター本人が
ありのままを曝け出し、業界内幕ドキュメンタリーとして
その世界を知らない者にも伝わる魅力と迫力が有る。
特に此の写真にも出ているモデル上がりの
補佐役グレイスが、編集長のアナと悉く意見が対立し
先がどうなるのか?観る者は緊張感を強いられ飽きさせない。
とにかく此の2本の作品
とかく華やかで美しい世界と思っていた
ファッション業界が、実は年間3000億円の金が動く
巨大な産業であり
”プラダを着た悪魔”が跋扈する世界である事を
まさに”ファッションが教えてくれる”。

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