第2次スペクタクル映画
The Matrix (1999)
此のシリーズの中に「マトリックス」を入れるのは強引だと思うが
”スペクタクル=見せ物”という意味では充分な要素を含んでいる。
まずド肝を抜かれたのはキアヌ・リーブの”360度のけぞり”場面
此の様な映像は、それまで映画には観られなかった。
此のSFXテクニック ”バレットタイム”と呼ばれ
被写体の周囲にカメラを並べ、次々に撮影して行くだけなのだが
それを繋げると立体的なハイ・スピード撮影となる仕掛け。
こんな簡単な技術を誰が考えたか知らないが
とにかく通常の時間を超えた映像の効果は衝撃的であった。
まあ市川雷蔵の「眠狂四郎」の円月殺法以来だね(笑)
監督ウォシャウスキー兄弟は、その原点が
日本のアニメ「攻殻機動隊」から来ていると解説しているが
文明が進み、人間が核戦争で滅んだ後、未来社会は現実ではなく
ヴァーチャルな映像で成り立っているという設定は
前世紀末から「ターミネーター」等の映画に良く使われていた。
未来を悲観的に想像すると、そんな世界に成ってしまうのかも。
それでも格好良いキアヌ・リーブがカンフーを武器に
(香港のカンフー・ウィアー・ワーク・アクションが多用されている)
3次元を暴れまくる姿にカタルシスを感じ観客は夢中にさせられた。
此の作品も「ロード・オブ・ザ・リング」同様
3部作として作られ、次々に意外な方向へ展開するのだが
それは又明日。
ところで此の「マトリックス」は
ラリーとアンディのウォシャウスキー兄弟が監督した作品だが
現在、その兄弟は存在しない。
兄のラリーが”トランス・ジェンダー”をして
男性から女性へワープし、ラナという姉に成ってしまった。
性転換前後
左が姉、右が弟
だから今はラナ&アンディ・ウォシャウスキー姉弟という訳
ややこしいけど流石ヴァーチャルな世界を構築していた
彼等らしい生き方だね。
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