2014年12月5日金曜日

女と男のいる舗道:ミシェル・ルグラン
今日、先に出したCINE-JAZZ特集の中に入れたが
此の曲はジャズでは無い。
当時(60年代)流行っていた”ツイスト”だ。
それでもミシェル・ルグランにかかると
本家・米国のそれではない洒落た雰囲気になる。
主演のアンナ・カリーナの踊り方も格好良くて
あの頃は夢中になったものだ。
此の映画、後に難解な表現へと進む
ゴダール作品の中では比較的
解り易く、同じヌーベル・ヴァーグの
F・トリフォーの作品と間違うくらい。
此の辺りまで、2人の作風は似ていたのだね。
それもそのはず、カメラマンは2人が共有していた
ラウル・クタール。
ヌーベル・ヴァーグ自体、即興演出撮影の
方法論を多用していたから
作風が似るのも無理は無い。
それにしても主人公のナナを演じた女優
アンナ・カリーナの美しさよ!
それもそのはず、当時,彼女は監督ゴダールと
デキていた(笑)
だからこそ彼女の魅力の総てを
余すところ無く画面に映しているという訳。
此の映画の構成は何章かのパートに分かれていて
それが重厚(バロック)かつ様式美的な雰囲気を出して、
詰まらない男(ヒモ)の為に、堕ちて娼婦にまでなる
可愛く哀れな女の話を古典フランス文学の域まで
高めたルグランの音楽が素晴らしい!

0 件のコメント:

コメントを投稿