スタンリー・キューブリック(1928〜1999)
だいたい有名な映画監督はDVD-BOXにしているが
彼を此のコーナーに載せるのを忘れていた。
エイゼンシュテイン、オーソン・ウエルズ
ベルイマンにフェリーニそしてヒッチコックと
映画史上に残る監督は何かの新しい試みをしている。
彼の場合はフォトグラファー上がりの斬新な映像作りに
一度として同じ事をやらないテーマのユニークさ
それはルネッサンス絵画や現代美術そして
バロックから現代音楽までの、あらゆる芸術をとりこんだ
エンターテイメントを造り上げる処にあった。
そこにはスペクタクル有り、ホラー有り、SF有り
文芸作品有り何れも、その切り口はシャープで
それ以降のジャンルを開拓する魁(さきがけ)であった。
「時計仕掛けのオレンジ」に於けるモダン・アート
アレン・ジョーンズのセットに
ウォルター・カルロスの電子楽器に依るクラシック編曲。
「バリー・リンドン」での、蝋燭の灯りだけの
中世のライティングの再現に、ヘンデルの宮廷音楽や
ケルト音楽の発掘
「シャイニング」での長い移動撮影やスローモーション
現代作曲家ペンデレッキを使った恐怖感の追求
その何れもが、目や耳への新しい衝撃として
私の記憶に残って居る。
此処に若い時のセルフ・ポートレイトが有るが
晩年の鋭い眼差しと殆ど変わらないのが流石!
0 件のコメント:
コメントを投稿