2014年3月28日金曜日

エイリアン&プレデター
上のジャケットの右はエイリアンとプレデターの
濃厚なラブ・シーンでは無い。
でも、そう見るのは、まんざら見当違いではない。
下記の文章を読んで頂ければ、その意味が解る。

まず登場が先の”エイリアン”から解説しよう。
ご存知、今をときめくリドリー・スコット監督の大ヒツト作
スイス人の幻想画家H・R・ギガーがデザインした怪物は
それまでのエイリアン=異星人のイメージを遥かに超えた
男性の性器をモチーフにしたデザインであった。
そして、その2作目がジェームス・キャメロン監督で
此れ又、1作以上にエイリアンがウジャウジャ出て面白く
キャメロンは株を上げ「タイタニック」へ繋がった。
3作目も当時ヴィデオ・クリップ界では帝王と呼ばれた
デヴィッド・フィンチャー監督だったが
凝った映像で主演のシガニー・ウエーバーを
丸坊主にさせた割りには映画として
イマイチ面白く無かった。しかし
猫との混血で四つ足歩行になった新種が
人間を襲う場面は正にレイプ・シーンの様であった。
それに懲りたか?シガニーは4作目にフランスの鬼才監督
ジャン=ピエール・ジュネを自ら指名し
シリーズ・マンネリ化を防ごうとした。
その後「アメリ」を世界的に成功させたジュネは
エイリアンに不思議な世界感を吹き込んで
エイリアンの母であるシガニーに子殺しをさせた。

ところで、一方の「プレデター」だが
アーノルド・シュワルツネガーが「ターミネーター」シリーズの成功後
次なるヒットを狙って敵役として選んだのが
地球より文明が進んだ惑星から来た地球外生命体プレデター。
スイッチ1つで迷彩で姿を消せ、武器も銃は勿論
鞭、刀、槍そしてブーメランまで使う最強の兵士。
人間を”狩りの獲物”にするという性癖の怪物だ。
その顔はナント、女陰がモチーフ!
流石に出て来る度、画面にモザイクはかけられないので
通常は仮面の様な高性能ヘルメットで覆い戦う。

戦いを好む彼等は、戦場を狩り場として選ぶ。
第一作の舞台は中米のジャングル
流石のシュワちゃんも、此の見えない相手には手こずった。
予想通りヒットしたが、此の頃シュワちゃんは
カリフォルニアの知事の座を狙っていたので
第2作の主役を黒人ダニー・グローバーに譲った。
それでも映画の本当の主役はプレデターだったので
予想外に映画は面白く出来上がり
舞台をN.Yのハーレムに移し、市街戦で人間狩りが行われた。

ハリウッドが生んだ最強、いや最凶の
2大人気クリーチャーのエイリアンとプレデター
実は”ペニス”と”ヴァギナ”の怪物(笑)
此の2匹を戦わせたら、どちらが強いか?という興味は
此の手の映画マニアなら誰しもが持つだろうと
考えて作られたのが「エイリアン対プレデター」
略して「AVP」。
プレデターは宇宙船で飛び立ったが
その宇宙船は実は太古から狩りの獲物として
エイリアンを連れて地球に来ていた・・・と
いう奇想天外なストーリー。
此れがアクション映画として意外に良く出来ていて
その基地が北極の地下に在るピラミッドという発想が面白く
エイリアン、人間、プレデターの三つ巴
”敵の敵は味方に成る”という原理が
更にストーリーを面白くさせた。

此れが、そこそこヒットしたので
プレデターに寄生したエイリアンの子供が
プレデターの胸から飛び出て来るという
「AVP」のラスト・シーンの続きで
エイリアンとプレデターの混血種”プレデリアン”が
誕生する「AVP-2」というのまで作られた。
優勢種プレデリアンにプレデターの宇宙船が乗っ取られ
アメリカ北西部に墜落するという設定。
それを察知した惑星から、その後始末に来たプレデター1匹と
大量増殖した”プレデリアン”の戦い。
今度はプレデターは人間の味方はせず
地域の人々は双方から皆殺しにされるというホラー仕立て
特に病院の産室を襲い、プレデリアンの群れが
人間の妊婦に彼等の卵を産みつける場面が気持ち悪く
此れも、やたら怖かった。

そして最近作「プレデターズ」は
エイリアンは出て来ないが
彼等の住む惑星に、次々と地球から人間を運んでは
”狩りの獲物”にするというというストーリー
なんで此の惑星に連れてこられたか判らない
人間達の恐怖が面白かった。
とにかく、いつまで続く此のシリーズ
もうイイ加減にしろ!と云いたいが
恐いもの観たさで、ついつい観てしまう私。

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