2014年3月31日月曜日

テリー・ギリガムとティム・バートン
此の二人の監督は共通点が多い。
どちらもアニメーション作家あがりと云う事で発想がユニーク。
普通の監督が考えない場面を早くから合成技術で試みていた。
そしてブラック・ユーモアが得意。
テリーは「モンティ・パイソン」のコラージュで
偉い人の首を平気で鋏で切ったり,大きな足で踏みつぶす。
ティムもやたら血を流し、放射線で頭を骸骨だけにしたりする。
とにかく漫画や絵本の技法を上手に実写に取り入れている。
その世界はフロイド的な夢の映像化
ジュール・リアリズム絵画に近いかも知れない。
そして、もう一つの共通点は”無垢なるもの”
少女や少年に、ひときわ熱い愛情を注ぐ。
それらで、流された血が浄化され、
美しいロマンの花が画面に満ちあふれるのだ。
此の作風のふたりは近づいては離れ,
離れては近づきながら異端の作品を創り続けている。
だから新作が出る度、私の胸はワクワクしてしまうのだ。

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