2013年11月12日火曜日

2013グラチャン・バレー 対ロシア戦
昨日、江畑が絶好調と書いたが
なんと練習試合のアメリカ戦で腰を痛めて欠場。
木村沙織と対角でエースを張っていただけに
此れはヤバイのではないかと焦ったが
さて、蓋を開ければ、それも監督・真鍋の作戦か?と
思える程、全日本女子は強かった。
試合結果は1セットは落としたが3対1で勝ち。
その真鍋監督の新しいフォーメーション
名付けて『MB1』つまりミドル・ブロックを1人にして
いつでも攻撃出来るアタッカーを4人にするというアイディア。
従来のバレー・ボールの常識を破る画期的なもので
欧米の優秀なミドル・ブロッカーに比べ
現在、高さも技も劣る日本の、そのポジションを
いっそ1人減らし、
江畑、迫田、長岡と点の取れるアタッカーを増やす作戦。
残念ながら、そんな訳で、江畑の故障で
その完成形とは行かなかったが
とりあえず今夜の試合を見る限りでは
江畑の代わりに入った石井優希が期待に答え
当日のMVPになる程の勝負強さを見せてくれた。
それとやっと怪我から復帰した迫田さおりが
その『MB1』作戦のポイントとなる”天女の舞い”こと
バック・アタックを華麗に決めてくれ
いや、バックからでは無くフロントでも後ろへ下がって
跳ぶので、敵も審判も目眩し、
何とも鮮やかで美しい攻撃に観客は魅了された。
敵は同時にアタッカー4人が攻撃態勢を取るので
何処をマークして良いか、ブロックの的を絞れない。
しかし、全日本が此の態勢をとれるのは
まずサーブで崩し、戻って来るボールの
ブロックの的が絞れる事が大事。
逆に相手のセッターに簡単にボールが戻れば
ミドル・ブロック1人だから当然守備が甘く成る。
つまり両刃の剣、捨て身の作戦で
藤沢周平の”隠し剣・鳥刺し”と同じ・・・と云っても
本を読んでなければ誰も判らないか(笑)
しかし今の全日本が”リオ”で金メダルを取るには
此の方向で進むしか無いのかもしれない。
今夜の試合で目立ったのは木村沙織の凄さ
もう彼女は世界中から”木村を潰せば日本に勝てる”と
マークされ、サーブ攻撃され、アタックも簡単に決められない
それでも確実に点を取るには、どうしたら良いか?を考え
サーブ・ポイントを確実に取る!
まさに天才とは彼女の事を云うのだろう。
そして中道がリベロと代わり、コートにセッターが居ない時
アタッカーに的確なトスを上げる姿は
彼女が初めて全日本に入って来た時、セッターにしようと
考えた歴代の監督が何人も居たのを思い出す。
それくらい彼女は試合が読め、メイク・ゲーム出来る逸材なのだ。
絶対エースとしては、見た目も優しく頼り無さげだが
其処にはキャプテンとして勝負にかける執念を感じる
・・・なんちゃって。

頑張れ、全日本女子バレー!

1 件のコメント:

  1. 石井優希を余りにもブスに描いてしまったので
    今朝、描き直したら今度は壇蜜みたいに成ってしまった。
    まあ、前よりマシか?(笑)

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