2013年1月27日日曜日

(日本映画・女優編)
浪速千栄子(1907〜1973)
地方に行くとホーローで出来た看板の水原弘のアースと
彼女のオロナイン軟膏が目に入る。
彼女の本名は、なんと南口キクノ(なんこうきくの)。
冗談みたいだが本当の話だ。
それは、さておき彼女は8歳の時から女中奉公に出され
”おしん”の様な苦労をしている。

京都で女給をしたのち18歳で劇団に入り、1926年
東亜キネマから香住千栄子の名でデビューする。

1930年渋谷天外と結婚し松竹新喜劇の看板女優として
活躍するも渋谷天外が劇団の新人女優との間に子供を作り
それを機に離婚し退団する。
一時は芸能界から身を引いていたらしいが
ラジオの花菱アチャコの番組「おとうさんはお人好し」で
人気が出て映画界に復帰する。
溝口健二の「祇園囃子」豊田四郎の「夫婦善哉」
小津安二郎の「彼岸花」特に内田吐夢の「宮本武蔵」で
演じた、お杉婆の強烈なキャラクターや
勝新太郎との「悪名」で演じた因島の女親分役は忘れがたい。
そして吉永小百合の「伊豆の踊子」の母親役
彼女の長い芸歴に重なる優しさと強さがあった。
同じ関西の舞台から出て来たミヤコ蝶々と比べてみると
彼女の持っていた品の良い色気は
関東で云えば”粋な”,関西では”はんなり”とした
と表現されるもの、それが彼女の出演した
日本映画の名作に見事に定着している。

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