「アメリカン・スナイパー」(2014):クリント・イーストウッド作品
監督イーストウッドは当時84歳の作品である。
日本なら”燻銀の様な”等と表現されるところだが
此の作品に関しては息も吐かせぬ戦争映画であるからして
戦争映画としてはベトナム戦争を描いた
マイケル・チミノ監督の「ディアハンター」を思い出すが
(冒頭とラストに父子で鹿狩りに行くエピソードが出てくるから)
しかし此れはイラク戦争が舞台。
スナイパー同士が敵味方に分かれ一騎討ちというのは
フランスのジャン=ジャック・アノー監督の
「スターリーングラード」にも似ているが・・・。
それにしても驚かされるのは彼が手がけたアクション映画の様に
クライマックスまで息も付かせず走り続ける、その演出力。
御歳84の老人がロケ現場(モロッコや米国内のオープンセット)で
メガフォンを取る姿は想像出来ない。
まあ相当強力なブレーンが居るとしてもだ。
日本では、それほど話題にならなかったのは
またか!(現在54品)のクリント・イーストウッド監督映画で
主演も無名なブラッドリー・クーパーだったからか?
主人公ネービーシールズ出身のクリス・カイルの
自伝を元にジェイソン・ホールの脚本。
米国内では公開当時、それまでの戦争映画の入場者記録を破る大ヒット。
その作品のテーマをめぐり右翼と左翼が論戦を繰り広げたらしい。
それこそ監督イーストウッドが狙った通りだろう。
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