2023年9月18日月曜日

BS1スペシャル”FIND MY LIFE”―戦後78年目のGIベビーたち― 

FIND MY LIFEとは私の人生を探してと訳せば良いか

日本の推理小説には、よく出て来る"触れてはならない過去"として、戦後占領軍兵士と日本女性との間に産まれた子供の話。

間に朝鮮戦争が入り、その子供達は殆どが父親の顔を覚える事もなく、母親は子供を育てる事も出来ず、

今は差別用語となっている混血児として施設に入れられ育った。

世間から"あいの子"と蔑まれ、苛められても戦後78年、何とか生き残った。

年齢からして既に亡くなった人もいるが、今は後期高齢者となり

それぞれが自分の曖昧なルーツを確かめたがっている。

此の番組は男女2人の生い立ちを掘り起こした。

札幌でストリッパーをしていた女性と横浜のタクシーの運転手

女性の名は通称ベルさん、見た目は今でもいわゆる外人の風貌

だから金髪ストリッパーとして生きてきたのを

ノンフィクション作家の岡部えつが追っている。

男の方は青木ロバート氏と言い今も現役タクシーの運転手だ。

何方も年齢を重ねているから当然親は亡くなっている

しかし自分が生きてるうちに何とか血族を知りたいと。

先日、ファミリーヒストリーの草刈正雄編でやった様に

今はそれを探すのにコンピューターが使える。

唾液を摂って此のタイトルにもなった”FIND MY LIFE”という

ボランティア団体に送れば、驚くほど速く探す事ができる。

G Iベイビーは戦後のドイツにも英国にも居るのだ。

そして此の番組では青木ロバート氏の義理の妹さんが米国で見つかった。

男女の違いはあるが何より2人の鼻や耳の形がそっくりなのが哀しい。

昭和、平成、令和と年号が変わっても彼らが生きている間は

戦後は終わっていないのだ。

彼らの過去を取り戻すのは無理としても何とかルーツを探してやりたい。

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