BS1スペシャル”FIND MY LIFE”―戦後78年目のGIベビーたち―
FIND MY LIFEとは”私の人生を探して”と訳せば良いか
日本の推理小説には、よく出て来る"触れてはならない過去"として、戦後占領軍兵士と日本女性との間に産まれた子供の話。
間に朝鮮戦争が入り、その子供達は殆どが父親の顔を覚える事もなく、母親は子供を育てる事も出来ず、
今は差別用語となっている”混血児”として施設に入れられ育った。
世間から"あいの子"と蔑まれ、苛められても戦後78年、何とか生き残った。
年齢からして既に亡くなった人もいるが、今は後期高齢者となり
それぞれが自分の曖昧なルーツを確かめたがっている。
此の番組は男女2人の生い立ちを掘り起こした。
札幌でストリッパーをしていた女性と横浜のタクシーの運転手
女性の名は通称ベルさん、見た目は今でもいわゆる外人の風貌
だから金髪ストリッパーとして生きてきたのを
ノンフィクション作家の岡部えつが追っている。
男の方は青木ロバート氏と言い今も現役タクシーの運転手だ。
何方も年齢を重ねているから当然親は亡くなっている
しかし自分が生きてるうちに何とか血族を知りたいと。
先日、ファミリーヒストリーの草刈正雄編でやった様に
今はそれを探すのにコンピューターが使える。
唾液を摂って此のタイトルにもなった”FIND MY LIFE”という
ボランティア団体に送れば、驚くほど速く探す事ができる。
G Iベイビーは戦後のドイツにも英国にも居るのだ。
そして此の番組では青木ロバート氏の義理の妹さんが米国で見つかった。
男女の違いはあるが何より2人の鼻や耳の形がそっくりなのが哀しい。
昭和、平成、令和と年号が変わっても彼らが生きている間は
”戦後”は終わっていないのだ。
彼らの過去を取り戻すのは無理としても何とかルーツを探してやりたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿