2023年9月2日土曜日

ムエテ・ムルアカ(1961~2023)

鼻の手術で6日ほど入院して宇佐美の自宅に戻ったら

友人から彼の訃報が届いた。

彼は209cmの長身、アフリカ大陸の空手チャンピオン

その彼が故郷のコンゴから日本の東京電機大学へ留学し

地元の西新井太子の人々に愛されていると言うエピソードを

そのままパナソニック自転車のCMにしたいと言う

大手代理店のオファーに企画演出で参加したのは遥か昔。

元々タレント志向の彼は見事に企画通りの

祖国を遠く離れた日本で健気に生きるアフリカ青年を演じきって

それはカンヌCMフェスティバルの金賞に輝いた。

それ以来、彼は浅草や宇佐美の私の所へ遊びに来て

撮影の時、無理やり下手に言わせたのより流暢な日本語で

カントク何か仕事無いですか?と。

しかしその頃、既に代議士・鈴木宗男氏とのコンビ?で

マスコミを賑わし、MUNEO HOUSEと言うラップにまで成った

彼の希望には答えてあげる訳には行かなかった。

そして時は流れ、時々背の高い外人を見ると、

ムルアカどうしているかなあ?と懐かしく思っていた。

アイツはウチの狭い台所で背をかがめアフリカ料理も作ったし

浅草・吉原入口の今は無い「大三」と言う蕎麦屋で

天ぷらそばを食わしたら上手い!と大声を上げた。

一度、豹柄の服を着たケバい女をウチに連れて来て

"彼女はワタシのマネージャーです"と。

それから又連れて来た違う地味な女は看護婦さんと

おそらく、それは今の奥さんだったかも知れない。

空手の受け身を知ってるからワタシ殴られても死なないよと自負していた彼。

ニュースではイスタンブールへ行くトルコ航空の機内で心肺停止とか

62歳かムルアカ、呆気なさ過ぎるよ・・・。

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