ムエテ・ムルアカ(1961~2023)
鼻の手術で6日ほど入院して宇佐美の自宅に戻ったら
友人から彼の訃報が届いた。
彼は209cmの長身、アフリカ大陸の空手チャンピオン
その彼が故郷のコンゴから日本の東京電機大学へ留学し
地元の西新井太子の人々に愛されていると言うエピソードを
そのままパナソニック自転車のCMにしたいと言う
大手代理店のオファーに企画演出で参加したのは遥か昔。
元々タレント志向の彼は見事に企画通りの
祖国を遠く離れた日本で健気に生きるアフリカ青年を演じきって
それはカンヌCMフェスティバルの金賞に輝いた。
それ以来、彼は浅草や宇佐美の私の所へ遊びに来て
撮影の時、無理やり下手に言わせたのより流暢な日本語で
”カントク何か仕事無いですか?”と。
しかしその頃、既に代議士・鈴木宗男氏とのコンビ?で
マスコミを賑わし、MUNEO HOUSEと言うラップにまで成った
彼の希望には答えてあげる訳には行かなかった。
そして時は流れ、時々背の高い外人を見ると、
ムルアカどうしているかなあ?と懐かしく思っていた。
アイツはウチの狭い台所で背をかがめアフリカ料理も作ったし
浅草・吉原入口の今は無い「大三」と言う蕎麦屋で
天ぷらそばを食わしたら上手い!と大声を上げた。
一度、豹柄の服を着たケバい女をウチに連れて来て
"彼女はワタシのマネージャーです"と。
それから又連れて来た違う地味な女は看護婦さんと
おそらく、それは今の奥さんだったかも知れない。
空手の”受け身”を知ってるからワタシ殴られても死なないよと自負していた彼。
ニュースではイスタンブールへ行くトルコ航空の機内で心肺停止とか
62歳かムルアカ、呆気なさ過ぎるよ・・・。
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