フランス製「バルタザール」が終わって、その後に始まった此れは英国製の刑事物、以前BS-2でやっていた記憶がある。
週末2日かけて前後編、だから纏めて録画して次の日観る。
以前は気付かなかった映像がシャープなのに驚く。
リマスターされたのか?4Kとか言うやつなのか?
超望遠レンズで捉えた登場人物のアップや風景は、同じ日にちでオンエアしている「ヴェラ」同様見事で、劇場用映画と遜色無い。
さて今回の「死のゲーム / 死を呼ぶチェス」
だが、プロローグの謎めいた映像のフラッシュカットは
出来の良いプロモーション・ヴィデオの様で魅了される。
それが全て後の事件へ手掛かりなる訳だが、
此の時観るものは知る由もない。
水死体が次々に発見され、それは自殺や事故の様で
事件性は無い様に思えたが、主人公のモースは何か気になる。
そして、それらがAI.対人間のチェス・ゲームに絡んでいる様に思わせて、
実は第二次世界大戦で顔面を負傷した兵士たちに仮面を付けてやる
整形医の子供たちのトラウマで起こった犯罪である事が暴かれて行く。
兎に角、腐敗した水死体はボカシも無く出て来るのが
海外ドラマの気持ち悪いところ。
終わってほっとした「バルタザール」などは解剖医だから
毎回それが出て来て参ったが。
今回は最後まで容疑者は多く犯人は特定されないまま、
その連続殺人が続けられる。
モースはオックスフォード大学中退、陸軍に入隊し通信部に所属するも
肌が合わず警察官に。
そして土地勘のあるオックスフォード市警となっている。
日本で言えば京都の様な古い街並みの学園都市。
そんな風景や歴史的な建物の中で起った事件は大学内のコンピューターの
A.I.という現代的なマシンとの対比が絶妙。
主役のモース役ショーン・エヴァンスは目つきは鋭いが体格は線が細く、
犯人との対決に負けそうでハラハラさせられる。
そして何やら人間的にコンプレックスを抱えているのが
他の海外刑事ドラマと違うところ。
ロケした事のある英国オックスフォードの街を観るだけでも楽しい。
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