2023年4月30日日曜日

 Ryuichi SakamotoCODA 

コーダとは音楽用語で最終章の事らしい。

親しい友達から此の番組があると教えて貰ったが

確か教授こと坂本龍一関連は

スコラから全て録画してある筈と観始めたら

実は未見であった(持つべきものは友達だね39

ドキュメンタリーは東日本地震の福島から始まり

津波で流され壊れたピアノを触る彼は"環境に対応した自然な音と鍵盤を鳴らす。

体調を崩してから撮り始めたのか、それ以前なのかは判らないが

日系アメリカ人監督によるドキュメンタリーだから殆ど彼が後年住んでいたニューヨークで撮影され流暢な英語を話している。

あれならベルトルッチとも不自由は無かったろう。

作曲の手直しをモリコーネはやったよ!とベルトルッチに言われ、30分で書き直したと言う

「シェリタリングスカイ」の曲の場面の主役の2人が

こういう場所と時間がいとおしいの台詞が彼の心境と重なる。

体調がすぐれなくてもピアノに向かう彼をカメラは追う。

そう言えばベルトルッチも先に逝っちゃってた。

そこに出演していた原作者ポール・ボウルズの言葉

人生を枯れない井戸の様に考える

だが いかなる事も限られた数しか味わえない

.11同時多発テロの時も彼はニューヨークに居て

その後、アフリカの人類発祥の地を訪ねたり、

地球温暖化を確かめに北極へ行ったりと

普通の人より数倍も行動的だ。

人生を例えるに

コップの中にもう此れしか水が無い!と思うか

未だ此んなに有る!と思うか?は、私の好きな女優

シャーリー・マックレーンの言葉だが

彼はたぶん後者だったのだろう。

此の番組で初めて聴いた自然の中の音と電子音を組み合わせた

彼の新曲が何とも素晴らしい。


その昔、運良く彼のCMデビューに立ち会えた私は

此れで彼の最期を見届けたような気が・・・。

ポリバケツを被って雨の音を聴く茶目っけ、

いや本気で新しい音を探していたかな?

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