Ryuichi Sakamoto:CODA
コーダとは音楽用語で”最終章”の事らしい。
親しい友達から此の番組があると教えて貰ったが
確か教授こと坂本龍一関連は
”スコラ”から全て録画してある筈と観始めたら
実は未見であった(持つべきものは友達だね39)
ドキュメンタリーは東日本地震の福島から始まり
津波で流され壊れたピアノを触る彼は"環境に対応した自然な音”と鍵盤を鳴らす。
体調を崩してから撮り始めたのか、それ以前なのかは判らないが
日系アメリカ人監督によるドキュメンタリーだから殆ど彼が後年住んでいたニューヨークで撮影され流暢な英語を話している。
あれならベルトルッチとも不自由は無かったろう。
作曲の手直しを”モリコーネはやったよ!”とベルトルッチに言われ、30分で書き直したと言う
「シェリタリングスカイ」の曲の場面の主役の2人が
”こういう場所と時間がいとおしい”の台詞が彼の心境と重なる。
体調がすぐれなくてもピアノに向かう彼をカメラは追う。
そう言えばベルトルッチも先に逝っちゃってた。
そこに出演していた原作者ポール・ボウルズの言葉
”人生を枯れない井戸の様に考える”
”だが いかなる事も限られた数しか味わえない”
9.11同時多発テロの時も彼はニューヨークに居て
その後、アフリカの人類発祥の地を訪ねたり、
地球温暖化を確かめに北極へ行ったりと
普通の人より数倍も行動的だ。
人生を例えるに
”コップの中にもう此れしか水が無い!と思うか
未だ此んなに有る!”と思うか?は、私の好きな女優
シャーリー・マックレーンの言葉だが
彼はたぶん後者だったのだろう。
此の番組で初めて聴いた自然の中の音と電子音を組み合わせた
彼の新曲が何とも素晴らしい。
その昔、運良く彼のCMデビューに立ち会えた私は
此れで彼の最期を見届けたような気が・・・。
ポリバケツを被って雨の音を聴く茶目っけ、
いや本気で新しい音を探していたかな?
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