2021年5月16日日曜日

シルヴァーナ・マンガーノ(1930~1989)
キューバ音楽シリーズのトップに出したヴィデオクリップは
キューバとは何の関係もないイタリア映画「にがい米」の
1場面をライ・クーダーの曲に合わせたものだったが
そこで官能的に踊っていた女優に心奪われた。
それが「ベニスに死す」の美少年の母親シルヴァーナ・マンガーノと
気付くまでだいぶ時間がかかった。
その3年後に出演した此の映画『アンナ」でも
歌い踊る豊満な肉体に当時の男性は夢中になったことだろう。
彼女は「にがい米」の翌年、そのプロデューサー
ディノ・レウレンティスと結婚した。
ディノにとっても「にがい米」はプロデューサー・デビューであった。
彼はその後も
アレよあれよとイタリアを代表する大プロデューサーになり。
F・フェリーニの「道」「カビリアの夜」を始めとして
異色作はジェーン・フォンダの「バーバレラ」に
マルチェロ・マストレアンニでカミュの「異邦人」の映画化
ハリウッドで超大作ヘプバーンの「戦争と平和」
「キングコング」デビット・リンチで「デューン砂の惑星」と
その作品はバラエティーにとんでいる。
そして妻のシルバーノも夫の大作映画のヒロインから
前衛映画パゾリー監督の「アポロンの地獄」「テオレマ」と
ヴィスコンティの「ベニスに死す」「ルードウィッヒ」「家族の肖像」
鬼才デビット・リンチ監督の「デューン砂の惑星」
ソ連のニキータ・ハミルコフの「黒い瞳」と
若い時の奔放な村娘から貴婦人への大変身を遂げたのは
当にイタリアの大富豪ラウンティスの妻と成ったからだろう。










 

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