ちあきなおみ MY-BEST-10
こぼれ花 ちあきなおみ
キャリアの長い歌手は皆カヴァーに取り組む。
美空ひばり、藤圭子、八代亜紀と、それぞれ名アルバムを残している。
しかし、ちあき なおみのそれは少し違う。
自分が引退するのを覚悟して、悔いのないように
好きな歌を歌って残そうとしていた様だ。
此れは彼女が憧れた石原裕次郎のカヴァー。
デビュー当時は下手だった裕次郎も此のあたりは
だいぶ上手くなり、それなりに味の有る名曲だ。
それが、ちあきが歌うと、
荒野に密かに咲く花の情景が有りありと目に浮かび
同じ様に社会に受け入れられなかった
不器用な男女の別れの場面が再現されている。
そして、それでも生きている人達の無常感すら漂う。
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