2020年8月21日金曜日

二人共、もうかなり大人っぽくなってしまったが
芦田愛菜ちゃんとか鈴木福くんとか最近の子役の演技力は
ひと昔前のそれらとは全然違うものだ。
ストラスバーグのメソッド演技の指導を受けたのでは無いか?
と思えるくらい大人以上に役柄の内面に入っている。

此れは、まだ子役が子役らしい演技をしていた時代の話。
その3”オーディション"
その地下鉄が何線だったか記憶は定かでないが
銀座線や丸の内線でないことは確かだ
余りヒト気の無い時間帯、その車内に
私が乗り込んだ時だった。

「ワタシは劇団若草のマツヤマ・リカ、7歳です
ピアノとバレエは3歳の時から習っています。
明治製菓のCMのオーディションに来ました。
えーと、えーと
そのビスケットは大好きで子供の時から食べてま〜す」
と可愛い女の子の声が聞こえて来た。

「駄目ねえ一番大事な処でツマっちゃって」と
側のステージママらしき母親が「ハイ、最初からもう一度!」

「ワタシは劇団若草のマツヤマ・リカ、7歳です
明治製菓のCMのオーディションに来ました」
「駄目ダメ、ピアノとバレエ忘れてる!ハイ最初から」

「ワタシは劇団若草のマツヤマ・リカ、7歳です
ピアノとバレエは3歳の時から習っています。
明治製菓のCMのオーディションに来ました
えーと、えーとそのビスケットは大好きで・・・」
「えーとは要らない!」とママ。
「ママ、ワタシ大丈夫だよ、それにもう飽きちゃった」
「う〜ん、もう一度だけ、もう一度だけ最初から
ちゃんと出来たら帰りに、りかの大好きな
不二屋の苺ショートケーキ食べさしてあげるから」

あれっ大好きなのはビスケットじゃなかったの?と
突っ込みを入れたい私・


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