ジョルジュ・ドルリュー作曲集 その4
突然炎のごとく (1962)
トリフォーが「ピアニストを撃て」の後に撮ったのが
アンリ=ピエール・ロシェ原作の「ジュールとジム」の映画化
一人の奔放な女性に二人の男性が振り回される物語。
今なら普通だが、当時は珍しかった
自由な生き方をする女性カトリーヌをジャンヌ・モローが演じた。
自由な生き方をする女性カトリーヌをジャンヌ・モローが演じた。
彼女はルイ・マルの「死刑台のエレベーター」「恋人たち」
英国のピーター・ブルックの「雨のしのび逢い」と
ヌーベル・ヴァーグのみならず
イタリアのM・アントニオーニの「夜」と
その頃、欧州映画界のDIVA=女神であった。
それでも彼女は恋人トリフォーがまだ巨匠に成っておらず
少ない制作費にスタッフの食事係まで引き受けたという。
映画は物語の予想がつかない意外な展開の連続だが
ドルリューの音楽は、実にオーソドックス。
クラシックをベースにした古典的な管弦楽。
それもメロディーは限りなく美しく、哀しく
此の映画にはドルリュー・スコアの総てが集結している。
とにかくトリフォーとドルリューの蜜月とも云える
甘い関係が此の作品には感じられる。
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