2016年7月5日火曜日

「ドクターX〜外科医・大門未知子〜スペシャル」
どうやら又、此のシリーズ復活するらしく
その”プレ”という狙いで特番を組んだらしい。
とにかく高い視聴率をキープした此の番組
TV局が放っておく筈は無い。
ゲストに、今や役者としては”怪優”に属する
ビートたけしを迎え、大門未知子と対決させる。
たけしは地元の製薬会社と手を組み
「もう外科手術は古い、此れからは薬の時代だ!」と
大門未知子を利用し
自分の経営する大病院の人気を上げようとする。
一見、何を考えているか判らない、たけしの不気味さは
脚本家の、ビートたけしへの”アテ書き”だろう。
とにかく”悪役たけし”は成功している。
大門未知子は、難病の人気スケーターの手術を
病院長たけしに依頼されるが
実は彼が、その裏で放った刺客に襲われ
右手を負傷、手術が不可能のピンチとなる。
そうして薬品の投与でスケーターを治し、製薬系病院の
株を上げようとするのが、たけしの目論みだ。
手術が”特技””趣味”のドクターX=大門未知子が
初めて味わう、此の挫折に落ち込む。
それを救ったのが”話が出来過ぎ”の地元の猟師親子。
北陸・金沢ロケの情景や鬼太鼓まで撮り込み
はては米倉涼子のドラム缶風呂ヌードまでの
大サービスにファンは溜まらないだろう。
脚本・中園ミホとプロデューサー・内山聖子に、女優・米倉涼子と
女性3人の”トライアングル”に此のドラマの成功の鍵がある。
そう此れは現代日本の男性社会構造に対する
彼女達の反旗が此のドラマ・シリーズには旗めいているのだ。
結局、負傷した手は猟師親子の手厚い介護で完治し
大門未知子は花形スケーターの手術に挑む。
此のスケーターをアイドルHey!Sey!Jumpの伊野尾某が演じ
本当にジャンプしてるように見せてソツが無い。
ビートたけしには”医者の屑いや人間の屑だ!”と云いながら
最後に”水素を使え!”のヒト言で”花”をもたせ
ラストに屋台のおでん屋で米倉涼子と心を通わせる
流石に”良い処”を設定している展開だ。
他にも岸部一徳のアキラさんの医師免許剥奪の理由が
此のビートたけしの悪行だったり
アキラさんが狙っていた女将まで盗られてしまうオチは
此のシリーズをずっと観ている人は満足する事だろう。
他に西田敏行、遠藤憲一、勝村政信、鈴木浩介に
今回は橋爪功、生瀬勝久と、ふと気が付けば
北野武のギャング映画「アウトレージ」の常連ばかり
これだけ役者を揃えたら面白く無い訳が無い!という訳。

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