2016年1月5日火曜日

まるごとにっぽんのニッポニアニッポン
浅草の6区にオープンしたという此のビルへ出かけてみた。
観音様の初詣の帰り六区まで足を伸ばした人々の混雑は
此のテナント・ビルを企画した人の思う壷。
一階は名前の通り、日本全国から取り寄せた食の珍品
二階は匠の技の家具や器の名品。
私の目を引いたのは此の3階のイベント・コーナー
フロアーに立っていた革靴に袴の”坂本龍馬スタイル”の
お兄さんに此のコンセプトは?と尋ねたら
”へうげもの”という劇画の世界をビジュアル化した作品を
集めてみましたと。
私は、その劇画,名前しか知らなかったが
展示してあった、下の様な器ともオブジェとも
思える作品は、とてもインパクトがあり
その昔、パルコ出版が主催したビックリハウス賞の
入賞作品を思い出させた。
値段が安かったら、買いたく成るものばかりであった。
返還前の香港の瀬戸物屋に在った様なキッチュな神様に
社まで造ってしまう若い陶芸家の自由奔放さが素晴らしく
殆ど”織部”のレプリカという器も在ったが
それは確か”へうげもの”が、織部を描いた劇画だからだろう。
とにかく後2日で此のイベントは終了らしいので
それまでに浅草まで足を伸ばしたら全国の土産物の
買物と一緒に、是非ご覧になられたら良かろう。

1 件のコメント:

  1. <追記>
    気になった猪口が在ったので
    購入しようと翌日、又ビルを覗いたら
    値段の0を間違えていて、とても
    私が買える物ではなかった。
    しかし、展示してあった
    織部のレプリカ作品に興味を持って
    係の人に尋ねたら、その作家は
    名古屋の骨董屋の息子で元ミュージシャン
    ”織部”に魅入られ独学で資料を基に
    土や塗料を研究し制作を始めたとか?
    今や、その道の研究者も唸る程の
    レプリカを造っているらしい。
    織部は彼が生きていた時代から
    江戸時代そして今日に至るまで
    様々な所謂”織部様式”という作品群が
    存在するが、彼のものは
    完全に織部のオリジナル作品のみという
    徹底したもの。
    それはそれで完璧な復元
    つまり”贋作”という事になる。
    織部は武将で茶人、陶器は素人
    だから難しい技術は使っていない。
    しかし、その形と意匠=デザインは
    自由で型に捕われないモダニズム
    それは時代を超えた魅力であり
    その前衛性が人を引きつけるのだろう。

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