2014年4月3日木曜日

ルイス・ブニュエル作品集
此の鋭い目付きはただものでは無い!
映画監督ながら同じスペイン人の
画家ダリとシュール・リアリズム運動を興し
「アンダルシアの犬」「黄金時代」「忘れられた人々」等は
映像を学ぶものには必見の教科書的作品だ。
とかく此の手の芸術家は実験的な作品しか残さないが
彼はスペイン語圏のメキシコにベースを移し
「昇天峠」「エル」「嵐が丘」「熱狂はエル・パオに達す」等
社会主義リアリズムの作品を撮り続け
しぶとく生き残り、フランスに招かれて
当時、売れっ子のジャンヌ・モローや
カトリーヌ・ドヌーブといった女優を起用して
「小間使いの日記」「昼顔」等の商業映画でも成功を納めた。
人間の欲望を、鋭く追求した作品群は
”ラテンの血”と呼ぶべきだろうか?
他の欧米そして日本人の感覚とは違う表現で
エロティシズムやアンチ・モラルを描き
その映像は魅力に溢れている。

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