当時人気のスペイン俳優アントニオ・バンデラス主演で
「007ゴールデンアイ」の監督でリメイクされた此れは
共演にレスター博士のアンソニー・ホプキンス
ヒロインにキャサリン・ゼタ=ジョーンズと贅沢なキャスティイグ。
脚本もよく練られておりマーティン・キャンベルの代表作と
言えるくらい面白く興行的にも成功した。
しかし続編は酷くて私は途中で観るのを辞めた。
その口直しに観たのが
「キス・オブ・ドラゴン」(2001):クリス・ナオン監督作品
”少林寺”のジェット・リーがフランスのリュック・ベッソンへの
持ち込み企画らしいが
此れがすこぶる面白くて見事に柳の下”ゾロ2”の
口直しになった・・・と前置きが長いが。
まず身体能力の高いカンフー役者ジェット・リーの魅力を
これでもか!と引き出している。
彼は日本の高倉健と同じで寡黙、台詞は殆どなく
パリに来た中国の麻薬捜査官という設定。
早速、麻薬取引現場に巻き込まれた彼は
ホテルの1室での撃ち合いでパリ警察の警視正リチャードに
犯人に仕立てられてしまう。
そう、そのリチャードこそが裏で麻薬や売春の糸を引く
黒幕なのだが。
此の悪役のチェッキー・カリョと言うトルコ系の俳優
このところ、米仏アクション映画にやたら悪役として出番が多い。
悪役列伝に出したいが
此の映画には悪役だけでなく懐かしい脇役の沢山出てるので
それも紹介したい。
先ずはジェットがパリで頼りにしたのは下町サンドニ辺りの
中華食品屋の主人ソンを演じるバート・クォーク
記憶の良い方なら、彼が”ピンクパンサー・シリーズ”で
クルーゾー警部の隙を狙い襲ってくる使用人ケイトー役
だった事を覚えているだろう。
目つきは悪いのは、相変わらずだが
映画では彼を世話して結局殺されてしまう。
目つきが悪いといえば、もう一人、麻薬密売人のボス。
彼もハリウッドで活躍するマレーシア俳優リック・ヤン
「ラストエンペラー」の溥儀を再教育する党幹部役に始まり
「インディジョーンズ」から「アメリカンギャングスター」と
アクション映画の悪役専門
此の薄気味悪い顔は一度見たら忘れられない。
それに此の映画のヒロインは
あのヘンリー・フォンダの息子で「イージーライダー」の
ピーター・フォンダの娘ブルジット・フォンダ。
アクション映画としては少し異質な麻薬中毒の娼婦役を
シリアスに演じるから映画に重みが出たのは流石。
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