江利チエミの歌その10
酒場にて:江利チエミ
その俳優のイメージに合わせて作る脚本を当て書きと言うが
此の歌は当に当時のチエミの心境を描いている。
商売とはいえ残酷なものだ。
彼女の家へ入り込んできた異父姉の為に2億とも4億とも
言われる借金まで背負わされ、高倉健との仲を裂かれたチエミは
全て地方営業などをしながら完済した。
NHKの紅白には1963、1964年と現役歌手としては最初の司会もし
連続出場としては最多記録の16回と人気だったが
1969年位はNHKの番組制作の都合で落選し、傷ついたチエミは
それ以降、紅白へ誘われても出なかった。
それに出てもヒットした此の歌が余りにも当時のチエミ
そのままだったので公で歌うのは辛かったかも知れない。
それは、ちあきなおみの歌が自らに重なる部分が多くて
歌手を辞めたのに繋がる。
どちらにしても、此の歌どおりの彼女の死に様を思うと
此の歌を紅白で聴くのは辛いかも知れない。
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