2016年4月19日火曜日

サンクタム (2011)
此の処、ご無沙汰した此のサイト
別に最近、映画を観ていない訳では無くて
1日1本は必ずノルマのように観ている私だが
それほど感動する作品に出会えなかった。
しかし此の映画は載せずに要られない。
「タイタニック」の監督ジェームス・キャメロンの
ブレーンの1人で、此の主人公と同じ様な
体験をしたというアンドリュー・ライトの実話を元に
ジェームス・キャメロンは製作にまわり
新人アリスター・グリアソンが監督した作品。
有名俳優は出ていないが、とにかくスリルとサスペンス
最後まで手に汗握る興奮が続き
その恐怖感たるや水中ホラー・ハウスの如し。

話は洞窟探検に取り憑かれた男が息子やクルーと
ニューギニアの密林の中に縦に開いた洞穴に潜り
世界最大級の巨大洞窟を探し当てるというもの。

地下数Kmに在りながら大聖堂と呼ぶ程のスケール感。
此れをキャメロンが「アバター」で開発した
3Dカメラシステムで撮っているので
3Dでは無い我が家のホーム・シアターで観ても
その大きさに圧倒される。
しかし此の映画は、それがメインではない。
その洞窟が台風の暴風雨で水浸しと成り
水中に潜ったままクルー全員が地上への脱出を
試みる水難事故サバイバル映画なのだ。

とにかく水の中、ボンベの酸素にも限りがあり
ヘッドライトも電池が切れて真っ暗闇。
どんどんクルーが濁流に吞まれて死んで行く。
前半の和気あいあいムードのクルーが
此のパニックで相互の信頼関係が崩れ
殺し合うまで行ってしまう。
逆に何かと反発しあった父と子は互いの絆を
深めて行くシナリオが巧みだ。
しかし何より凄いのは此の巨大洞窟の迫力だ。
探検家が魅せられたというだけのものが
此の作品に映像化されている。
闇の中、光に照らされた、その空間は宛ら
北極のオーロラに匹敵する神秘性を持っている。
此の撮影には映画と同じ
いや、それ以上の危険を伴っただろう。
此れを撮ろうとした関係者の意欲と努力に感心する。
さて果たして誰が、此の”悪魔の宮殿”から
生還出来るのか?は皆さん観てのお楽しみ。

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