地球ドラマチック
「砂漠の舟に乗って・ラクダ物語」
私は此のラクダの長い睫毛の間延びした顔が好きなのだが
実は今、此の動物が危機に瀕している事を
此のNHK番組でやっていた。
ラクダはアラビア半島の砂漠の交通手段として
”アラビアのロレンス”でお馴染みベドウィン族などの
遊牧民に有史以前から飼われていたもの。
それが近代、砂漠から石油が採れ豊かになった国民の
交通手段が車に代わり、ラクダが必要なく成ったという訳。
アメリカ西部からカウボーイが消えて行ったのと同じだ。
そして、そこから遠く離れたユーラシア大陸のモンゴルでも
その昔、ラクダの隊商はシルクロードを越え交易し
広いゴビ砂漠で又、遊牧民に飼われ増えた。
何故かアラビアでは1コブだったのがモンゴルでは2コブに。
そのモンゴルでさえ、資本主義近代化で交通手段が車に代わり
今、急速にラクダの数が減っているとか?
そして地球の反対側・南半球のオーストラリアでは
やはり開拓時代に砂漠の交通手段として
アラビア半島から輸入されたラクダが
どんどん野生化し今、増え過ぎて困り、駆除するのに
空からヘリコプターからライフルで撃ち殺していると。
うっ、何と残酷な!人間とはかくも勝手なもの。
それでオーストラリアは今、ラクダの生まれ故郷
アラビア半島へ輸出つまり里帰りさせる運動をしているとか。
大量に噴出する石油で儲けたアラビアは
怪我や病気のラクダの保護、治療そして何とか
ラクダを活用する方法は無いか?と今
ラクダの乳と尿を混ぜ、新しい薬品の開発を進めていると。
ラクダの乳と尿から癌治療の成分が検出されたとか。
どちらにしても此の地球の歴史上。人類の長い友として
寄り添ってきた、実に大人しくて従順な動物を
決して絶やす事の無い様にしたいものだ。
♪ 月の砂漠を遥々と旅の駱駝がゆきました〜が
ジープでブ〜ンじゃ、風情無いでしょ!
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