2014年12月9日火曜日

TVドラマ「坂道の家」
此れまで何度もドラマ化されている松本清張の原作を
脚本・池端俊作が、どう料理するか
興味があったので観てみた。
此のベースにあるのは谷崎純一郎の「痴人の愛」
ドイツ映画「嘆きの天使」を例に出すべくも無く
盛りを過ぎた男の若い”性”への執着だ。
流石に清張の原作に現代のモラルは通用しないと
池端脚本はヒロインをキャバレーのホステスから
美容師へ変えているものの、それでも布団屋の親父に
”億”という額を貢がせるには少々無理が有る。
老け役が自然になって来た柄本明が
静と動、使い分けた確かな演技で
”私には、お前しか無いんだ〜”と喚き散らし大芝居
ヒロインの尾野真千子の、なんとも頼りない色気を
カバーして最後まで引っ張ったというか
それしか無かったというか、それにしても
カット・バック手法を得意とする演出・鶴橋康夫の
編集がクドかったと云うのは
今回のネタの枕。
実は今、たまには外で飲んでみようかと
伊東までチャリで繰り出した処
入った居酒屋 のカウンターの隣りに居たカップルは
どうやらホステスと客の”同伴出勤”らしく
酔った2人のアケスケな会話が、私の酒の絶好の肴に。
2人は「坂道の家」と同じ様な年齢差。
ドラマと違い、伊東のヒロインは
此んな女の何処が良いのか?と
思う位の容姿だが
声は大原麗子の様な鼻にかかった甘え声
相手の男は「私には家庭が有るから・・・」
「噂になっちゃ困る・・・」と云いつつ
何とか”今夜モノにしたい!”というのが見え見え。
男がトイレに立った途端に、バックから携帯を取出し
メールをする女は、確か今しがた
”私、貴方にしかメールなんてしないから”と
云ってた様な・・・。
男がトイレから出て来るのと
携帯がバックに収まるのは同時でセーフ。
何時の時代にも変わらぬ男と女のラブゲーム。
伊東の何処に在るか知らないけれど
”なでしこ”という店の○○ちゃん
(何度も口に出すから、とうとう名前覚えちゃったよ)
女が一人で生きて行くのは大変なのね〜。
だけど「坂道の家」みたいに
男に貢がせるのは自由だけれど
殺しちゃ駄目よ、ダメダメ〜!
(此のオチ、せいぜい年内までだな、ブツブツ・・・)

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