ブラッディ・ガン(1990)
前回の「コックファイター」に続き、此れも劇場未公開。
BSでやっていたのを録画して置いたものだが
「ブラッディ・ガン」等という野暮な邦題が
「ブラッディ・ガン」等という野暮な邦題が
付けられていたから観るのが遅れてしまった。
ところが観たら、実に面白い西部劇
いや “Quiglby Down Under"と云う原題が示す様に
ダウン・アンダー=オーストラリアが舞台だから
ダウン・アンダー=オーストラリアが舞台だから
”カンガルー・ウエスタン”とでも呼ぶべきか?
とにかく、映画館にかけられていたら
口コミだけでも観客大動員出来そうな
エンタテイメントに徹した娯楽映画である。
エンタテイメントに徹した娯楽映画である。
話はオーストラリアの牧場主からの
”拳銃の巧い男”募集に主人公はアメリカ西部から海を渡り
現地に来てみれば、何と仕事は原住民アポリジニ狩り!
あきれて仕事を断った主人公を牧場主は半殺しにして
生きては戻れない灼熱の砂漠の真ん中に放り出す。
港で知り合ったばかりの変な西部女も一緒だ。
”拳銃の巧い男”募集に主人公はアメリカ西部から海を渡り
現地に来てみれば、何と仕事は原住民アポリジニ狩り!
あきれて仕事を断った主人公を牧場主は半殺しにして
生きては戻れない灼熱の砂漠の真ん中に放り出す。
港で知り合ったばかりの変な西部女も一緒だ。
砂漠を彷徨う二人は死にかかった処を
通りかかったアポリジニ達に救われ
そのアボリジニを執拗に襲う牧場主一味から彼らを守る
・・・と云った様に普通の西部劇とは一味違う
かなり異色な西部劇なのだ。
主人公を演じるのがトム・セレックという
長身(191cm)のアクション俳優なのだが
彼は「スリーメン&ベビー」等の喜劇もこなす二枚目半
実力はインディ・ジョーンズ”の主役を
ハリソン・フォードに譲ったという位。
此れに対する敵役が「ダイ・ハード」で悪党の親玉に成った
アラン・リックマンという英国俳優
怪演をしていたが、此処でもアポリジニを殺す事を
生き甲斐にしている変質者を不気味に演じる。
映画は”悪役が強い程面白い”という
定説通り、映画は最期まで緊張感を持たせて巧い。
巧いと云えば監督のサイモン・ウィンサー。
TV映画が多い監督だが、映像の美しさ、編集の切れの良さ
どれを取っても一流の才能を感じるが
劇場映画が少ないのは何故だろう?
とにかくジョージ・ルーカスが才能を認め
インディ・ジョーンズのTV版を撮らせているが
もっと活躍して良いはずだ。
それとガンマンがオーストラリアに渡ると云う設定も含め
脚本ジョン・ヒルの巧さも褒めておきたい。
ヒロイン役の酷い女が話が進むうちに可愛く思えて来る処は
演じたローラ・サン・ジャコモもハマっているが
台詞(セリフ)が上手に書かれているからだろう。
どちらにしても今まで有りそうで無かった
”インディアン”の代わりに”アポリジニ”が出て来る
オーストラリア舞台の西部劇、
米国のネイティブ・インディアンと同じ様に
そのアポリジニに対する開拓者達による虐殺が行われた歴史を暴き
そして彼らの神秘的な文化に対する深い敬愛を描いた
此の映画の素晴らしさは、是非ご覧になって頂きたい。
蛇足だが、高倉健がオーストラリアで撮った西部劇
「荒野の渡世人」(1968)も此んな風に作られたら面白かったのに。
通りかかったアポリジニ達に救われ
そのアボリジニを執拗に襲う牧場主一味から彼らを守る
・・・と云った様に普通の西部劇とは一味違う
かなり異色な西部劇なのだ。
主人公を演じるのがトム・セレックという
長身(191cm)のアクション俳優なのだが
彼は「スリーメン&ベビー」等の喜劇もこなす二枚目半
実力はインディ・ジョーンズ”の主役を
ハリソン・フォードに譲ったという位。
此れに対する敵役が「ダイ・ハード」で悪党の親玉に成った
アラン・リックマンという英国俳優
コイツが本当に憎らしい奴で
「ロビン・フット」でもラッセル・クロウを食う程の怪演をしていたが、此処でもアポリジニを殺す事を
生き甲斐にしている変質者を不気味に演じる。
映画は”悪役が強い程面白い”という
定説通り、映画は最期まで緊張感を持たせて巧い。
巧いと云えば監督のサイモン・ウィンサー。
TV映画が多い監督だが、映像の美しさ、編集の切れの良さ
どれを取っても一流の才能を感じるが
劇場映画が少ないのは何故だろう?
とにかくジョージ・ルーカスが才能を認め
インディ・ジョーンズのTV版を撮らせているが
もっと活躍して良いはずだ。
それとガンマンがオーストラリアに渡ると云う設定も含め
脚本ジョン・ヒルの巧さも褒めておきたい。
ヒロイン役の酷い女が話が進むうちに可愛く思えて来る処は
演じたローラ・サン・ジャコモもハマっているが
台詞(セリフ)が上手に書かれているからだろう。
どちらにしても今まで有りそうで無かった
”インディアン”の代わりに”アポリジニ”が出て来る
オーストラリア舞台の西部劇、
米国のネイティブ・インディアンと同じ様に
そのアポリジニに対する開拓者達による虐殺が行われた歴史を暴き
そして彼らの神秘的な文化に対する深い敬愛を描いた
此の映画の素晴らしさは、是非ご覧になって頂きたい。
蛇足だが、高倉健がオーストラリアで撮った西部劇
「荒野の渡世人」(1968)も此んな風に作られたら面白かったのに。
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