2014年4月5日土曜日

蟹江敬三 (1944~2014)
Googleニュースに彼の訃報が載っていた。
胃がんだったらしい。
その風貌からして始めは悪役など個性的な役柄が多かったが
此処数年は渋い脇役としてTVに映画に活躍していた。
私の記憶に残って居るのは
吉右衛門の”鬼平シリーズ”での
小房の粂八役。
第1シリーズ4話「血頭の丹兵衛」で
捕らえられた盗賊の粂八が
恩人と慕う親分の丹兵衛(日下武史)を
追うため牢から放たれるが
探し出したものの丹兵衛は、彼が思うような男では
既に無く成っていたというエピソード。
時が経てば人も変わるという切ない話を
蟹江は丁寧に演じシリーズの中でも完成度が高かった。
勝新のTV「座頭市」シリーズでもゲストで
悪役善人役と両方やっていて
かねがね巧い役者だとは思っていたが、
先の小房の粂八”に、彼の凄さを感じた。
その後も”鬼平”はよく観ているが
はっきり云って主役の吉右衛門はどうでも良く
蟹江などの密偵達の動きに興味を持っている。
暫く前だが、市川森一・脚本の
「ソープ嬢モモ子」シリーズでの
モモ子につきまとう刑事役の蟹江も忘れ難い。
日本人には珍しいジャック・パランスの様な
奥く目の此の役者
テレビでは売れっ子だが、まだ、
映画では、それほどの大役はしていなかった。
何れ、凄い演技を見せてくれると
期待していたのだが残念・・・。

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