2014年3月14日金曜日

ロバート・デ・ニーロ出演集
彼は名実ともに現代アメリカを代表する映画スターだ。
その役の幅は広く
役づくりの為なら体重を無理矢理20kgも増減させ
ホームレスからタクシードライバーまで実体験リサーチするという。
此れまで此処に登場した”怪優”たちとは別格の存在だ。
「ゴッド・ファーザーⅡ」でアカデミー助演賞を得て
「レイジング・ブル」で主演賞も取り
その後、数々の名作に出演するも、デ・ニーロなら
巧いのは当たり前とノミネートすらされない。
既に彼は俳優としてだけでなく、今や、その生き方が
1個人としてカリスマ化している。

俳優デ・ニーロの魅力を最初に見いだした監督は
マーティン・スコセッシだろう。
マーティン・スコセッシ作品集
「タクシー・ドライバー」で俳優デ・ニーロの
狂気を引き出したのは彼のアメリカ映画史上
最大の功績かも知れない。
当時の米国社会の背筋が凍る程の闇を闇をえぐり出し
問題提起した此の作品の意味は計り知れない。
時として空振りに終わる作品も少なく無いが
ウロサワの「夢」でゴッホを演じたり
ロックに造詣が深く「ラスト・ワルツ」でザ・バンドを送ったり
ストーンズの根っからのファンで彼らのライブを撮った
「シャイン・ア・ライト」と、彼の創造意欲は全く衰えを知らない
そのバイタリティは、まだまだ新作に期待出来る。

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