2013ワールド・グランプリ予選ラウンド(第2週)ポーランド会場
対 カザフスタン戦
前日のカザフスタン戦、始め真鍋監督はドイツ戦と同じ布陣を敷いた。
しかし、守りの要、新鍋理沙を外し、江畑幸子というアタッカーを
更に増やしての言わば現ブラジル・チームに近い
新・攻撃型の陣形だった。
しかし此れは余りにも無謀で、格下のカザフスタンに
1セットは奪われてしまう。
追いつめられた全日本はセッターを橋本直子から
長身の宮下遥に代え
ロンドン・オリンピックのメンバー、木村沙織、新鍋理沙を投入
此れで守備が安定し残る3セットをモノにした。
やはりバレー・ボールはコートに”ボールを落とさなければ勝つ!”
という鉄則で守備が重要な事を思い知らされたワケである。
そして今日ポーランドの最終日は完全アウェイの
対 ポーランド戦
絶対、負けたく無い真鍋監督は
最初からベスト・メンバーを揃えた。
木村、江畑、新鍋に、相手が190cmクラスのポーランドに対し
セッターを宮下遥、ミドルも岩坂名菜、平井香菜子と高さで対抗。
1セットは点の取り合い、もつれたが何とかものにし
後の2・3セットは、全日本のサーブが走り
結局は江畑、新鍋のアタックが面白い様に決まり3:0の圧勝。
全日本は6連勝である。
それにしても魅せたのは新鍋の勝負強さ!
新鍋理沙
いつも伏し目がちで自信の無さそうな此の選手は
実はバレー・ボールの天才なのだ。
地味な性格なので目立たないが
守備、攻撃どちらも木村沙織以上の能力が有り
それは此の世界大会のデータでも上位のスコアを残している。
しかし気になったのは彼女クラスの守備に強い選手が
まだ、全日本に育っていない事。
アメリカ、ブラジルはスパイク決定率の高い選手を有するが
彼女達はレセプション(守備)も皆、素晴らしいのだ。
世界一に成るには全日本の選手全員がリベロの様に
守備も強く成らなくてはいけない。
それと心配なのは
木村のアタック決定率が下がっている事。
木村沙織
木村は此れまでも時々、スランプに成る時期があったが
それも相手チームに彼女のコースを研究されての結果だ。
それはエースの宿命でもある。
しかし此の日は木村しか出来ない神業の様な
前後左右に揺さぶるサービス・エースを連発し
それが勝利を決めた。
でも私は木村沙織”サオリン”のファンなので、
もっと彼女が躍動する姿を期待してしまうのだ。
おそらく彼女は全日本のキャプテンだから
来週、日本・仙台に戻っての3連戦
いや、札幌での決定ラウンドに焦点を合わせ
チーム全体のモチベーションを蓄えているのかも知れない。
がんばれ日本女子バレー!
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