宮下 遥
新生・日本女子バレーの実力を試される
ワールド・グランプリの前哨戦が始まった。
米国遠征では前回報告した通り、
まだチームとして完成してないまま
勝ち試合無しで日本に戻って来たが
果たして世界を相手に戦えるのだろうか?
今日からの3日間BSフジのオンエアに期待は高まった。
まず初戦はトルコのアンカラの中継で、対タイ。
タイは10年近くメンバー不動のベテラン・チーム。
海外のリーグでも全メンバーで参加し高いランクにいる。
一方、日本は過半数の巧者メンバーが引退し
急遽編成されたメンバー。
まずは13年全日本のセッターを努めた竹下佳江に代わり
まずは新セッター宮下遥(18歳)のトス回しは如何に?
序盤、緊張からかアタッカーとのコンビが合わず、
毎回タイにリードされるも
木村、江畑、新鍋のロンドン・オリンピック銅メダルのトリオが
若いセッター宮下の意外性の有るトス回しに答え
次々に点を重ね、挽回し結果的には3対0のストレート勝ち。
まあ世界ランクでずっと下の相手だから当然と云えばそうだが
全日本女子、課題のセンター攻撃が少なかったのが気になる。
まあ、それも荒木絵里香は産休?だし、
ミドルの平井香菜子、岩坂名菜の成長に期待するしか無いが・・・。
そう云えば迫田さおりは、どうしたんだろう?
木村沙織
相変わらず木村沙織はサーブで狙われ、
(ほとんどのサーブは木村に来る!)崩される場面も有ったが
しっかりキャプテンらしく、モチベーションをキープし
宮下遥のイレギュラーなトスにも
フェイントやコース狙いで確実に点を取り
かっての先輩・高橋みゆきの様な”したたかさ”を身に付け
自ら囮(おとり)と成って
新エース江畑に得点王を譲っているのが頼もしかった。
今や世界の女子バレーは平均190cmと長身化し、
男子バレーと同じ様に”バンチ・ブロック”の時代へ
と突入している。
トルコの”ワクフバンク”で木村沙織は凄まじい
”攻撃としてのブロック”を目の当たりにし
その必要性を強く感じていたはず。
そのブロックの苦手意識ゆえ”ワクフ”では
フロントに来ると監督に外されて、
結局レギュラーの座は取れなかった。
その悔しさからか此の試合では
率先してブロックの要に成っていたのには
彼女の海外での学習と成長の跡が伺えた。
そして、もう一つ良い材料、セッター宮下遥は
長身(176cm)なのでブロックに参加出来、しかも巧い!
世界の高さに対抗する、いや、リオで金メダルを穫るには
どうしても日本には背の高いセッターが必要なのだ。
本番の札幌ワールド・グランプリまで1ヶ月を切った。
長岡望悠、石井優希、大竹里歩に、
ポスト・木村沙織の呼び声高い古賀紗理奈と
活躍が期待されるルーキー達が控えているのが私の楽しみ、
さあ今年の夏は熱いぞ!
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