「ブリッツ」2011
人気スターに”甘い二枚目”と云う呼び名があるなら
此のジェイソン・ステイサムはまるで対局の存在。
云うなれば”辛口の男”と呼べば良いだろう。
云うなれば”辛口の男”と呼べば良いだろう。
男性ホルモンの強さを象徴するハゲに
薄汚い無精髭を生やした此の男の
何処に魅力が?と思われるだろうが
薄汚い無精髭を生やした此の男の
何処に魅力が?と思われるだろうが
とにかく彼が主演している映画に外れは無い!
正義も悪も関係なく、ガムシャラに突き進む姿は
首輪の外れたドーベルマン犬の勢い。
コンドームも破れる激しさ(なんじゃ、それ?)
コンドームも破れる激しさ(なんじゃ、それ?)
まあ例えれば、C・イーストウッドの「ダーティー・ハリー」
ジーン・ハックマンの「フレンチ・コネクション」と
受け継がれたアウトロー刑事の系譜だ。
受け継がれたアウトロー刑事の系譜だ。
此の作品も、彼の”暴走”をただ観てれば良いかと
思っていたら、流石にイギリス映画、ちゃんとヒネッある。
人気推理作家ケン・ブルーウンの原作を
ベテランの脚本家エリオット・レスターが
満を持して初監督したからだ。
人気推理作家ケン・ブルーウンの原作を
ベテランの脚本家エリオット・レスターが
満を持して初監督したからだ。
話は連続警官殺しの犯人を追うサスペンスだが
此の犯人が凄い変質者で映画的には、とても魅力が有る。
演じたのがアイルランド出身の俳優エイダン・ギレン。
若い頃のゲイリー・オールドマンを彷彿とさせる。
自ら”ブリッツ=稲妻”を名乗り
自ら”ブリッツ=稲妻”を名乗り
その危険な雰囲気が此の映画を面白くした。
敵役が憎らしい程,映画のエモーションは増すのだ。
敵役が憎らしい程,映画のエモーションは増すのだ。
主人公の相棒に、彼の上司でもあり
皆に馬鹿にされているゲイの新任警部役
バディ・コンシダイン、彼は映画監督もする実力派。
此れ等の役者の渋い演技のアンサンブルと
イギリス映画らしいスタイリッシュな映像が
此の作品を只のアクション映画では無いものにした。
イギリス映画らしいスタイリッシュな映像が
此の作品を只のアクション映画では無いものにした。
ジェイソンとバディの”剛と柔”の警官コンビは、
一度は犯人を追いつめ、捕まえたものの
ズル賢い犯人は証拠不十分で保釈と成ってしまう。
しかし同僚警官を3人も殺されて
”此れじゃ俺達の気分が納まらねえ”と
二人の刑事がタッグを組み
ほくそ笑む犯人に強烈なオトシマエを付ける。
ほくそ笑む犯人に強烈なオトシマエを付ける。
そのカタルシスは東映ヤクザ映画の様
エンディングは久々に胸のすく思い。
ジェイソン・ステイサムのアクション物が
アメリカ映画の、それと違うのは
徹底した、そのハード・ボイルド加減。
此の”バイアグラ状態”のオデコを見たら納得が行くだろう。
此の”バイアグラ状態”のオデコを見たら納得が行くだろう。
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