2013年8月5日月曜日

前日の対アルジェリア戦は
ロンドン・オリンピック・メンバーを外し
セッターもベテランの橋本直子で
他の選手の仕上がりを見る試合だったが
3:0の圧勝ストレート勝ち。

木村沙織
そして昨日の夜中の対トルコ戦。
此の試合はキャプテン木村にとっては、
絶対に負けたく無い相手だったろう。
トルコ時代、同じ”ワクフバンク”に所属した
顔なじみの選手が何人も反対側コートに居たのだ。
とりわけセッターのナズには、その荒いトスに振り回されて
思う様にスパイクも打てず、日本のエースが
なんと守備専門のリベロ扱い
レギュラーの座は最後まで取れなかった。
そしてトルコの監督は今年の後半、
また彼女の海外移籍が決まっている
”ガラタサライ”の監督マッシモ・バルボリーニ。
その監督に自分をアピールするには、又と無い機会。
会場はトルコ国旗ばかりの大観衆のアウェイ。
いつもホワ〜ンとした笑顔とは全く違う
真剣な表情の彼女が居た・・・と講釈師の様な解説だが
試合結果は3:1の勝ち。
まさに木村沙織のリベンジ!
近年、世界女子バレーの新勢力と云われるトルコを
全日本女子が見事に打ち負かしたのだ。
”ワクフ”のセッターのナズにキャプテンのギョズレは
この日、見違える様に躍動する木村沙織を
目の当たりにし、彼女を生かしきれなかった
自分たちを後悔したに違いない。


監督・真鍋政義
策士・真鍋監督の狙いは
弱いと思われたセンター線を温存していた。
左右サイド攻撃中心を第1試合のタイ戦で見せつけて置き
若いセンター大竹里歩を、まずアルジェリア戦で試し
此の試合で大胆にも先発から起用した。
大竹里歩
大竹という名前にバレー・ボール・ファンは覚えが有るだろう。
父はバルセロナ・オリンピックのメンバーだった大竹秀之その人だ。
その父親そっくりだが、19歳、まだ、あどけない表情とは裏腹の
鋭いサーブ、高いブロックに、速攻は、引退した大友愛、杉山祥子
休んでいる荒木絵里香に代わる
強力なセンターの登場を予感させる。
宮下遥
そして更に若い18歳の若きセッター宮下遥も更に成長していた。
その長身を生かしたブロックを何本も決め
レセプションも良く、サーブも良く
竹下佳江とは違う、世界の高さに対応できる
全日本待望の長身セッター誕生を強烈に印象づけた。
勿論、ロンドンの銅メダル・トリオも負けては居ない。
新エース・江畑江畑幸子もスパイクの切れ味に、技が加わり
新鍋理沙は絶対コートにボールを落とさないし
相変わらず相手コートの穴を見つけるのが巧い。
平均190cmクラスの選手相手に、体格で劣る日本女子は
チームワークにスピードで勝負するしか無いのだ。

さあ、新生・全日本女子、まだまだ課題は有るが
3連勝して、取り敢えずは順調な滑り出しと見た。
さあ次はポーランドに戦場を移して
ドイツ、カザフスタン、ポーランドと対戦
真鍋監督、次は、どんな隠し玉を仕掛けて来るのだろうか?




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