2012年12月11日火曜日

2012.12.11 NEWS
人は、それぞれ自分の挫折に対して
”おとしまえ”を付けたいと思うのかも知れない。
前々回、久光製薬の新監督・中田久美を取り上げ
そのバレー・ボールへの執念を讃えたが
どっこい,もう一人、自分のバレーボール人生に
リベンジを誓った女性が居た。
それが此の栗原恵
”めぐかな”とマスコミに騒がれアイドル扱いをされた彼女は
当然,選ばれると思っていたロンドン・オリンピックのメンバーから
外されてしまった。
幾度かの怪我に苦しみ、それを克服しての候補だっただけに
その悔しさは云うに云われぬものだったろう。
そして、次の新天地に岡山シーガルスを選んだ。
チームには銅メダリストの山口舞は居るものの大砲が無かった。
そこに自分を必要とするポジションを見い出したのだ。
彼女の実力はアテネ・オリンピックだけでなく
全日本の”顔”と成っていた時代を思い出せば充分だ。
それは今トルコに武者修行に行っている木村沙織と変わらない。
その木村の活躍に一番刺激されて居るのは彼女かも知れない。
今年のVリーグの立ち上がりこそ今ひとつだったが
今,彼女の調子がぐんぐん上がっている。
その頭脳的で正確なジャンプ・サーブは 
相手チームを惑わせ負けていたセットを逆転する力を持っている。
勿論スパイカーとしても長身(187cm)を生かした力と技は
新生・栗原恵として輝きだした。
此の勢いで岡山シーガルスは現在Vリーグ、トップ。
そして岡山の強さは、中田久美以上の若さ(15歳)でデビューした
高校生セッター宮下遥。
此れが、なかなかなのだ。
ひょっとしたら待望の全日本・大型セッターは
今、中田久美に仕込まれている狩野舞子より先に
宮下遥(176cm)が成るかも知れない。
その、まだ、あどけなさが残る少女の面影に
表情一つ変えず,黙々とシタタカなトスを上げる彼女に
オジさんファンは、もう胸がキュンとなってしまうのだ。

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