2012年12月7日金曜日

2012.12.07 NEWS
真鍋政義、彼の名前を知らなくともロンドン・オリンピック
いや、それ以前から全日本女子バレーの試合に、まるで
アップルの回し者の様にi-Padを片手に監督をしていた姿を
覚えているだろう。
そう彼は、前回少し触れた中田久美にデータ・バレーを仕込んだ
亡き山田重雄監督の末裔なのだ。
直接の系列は無いが、あの頃、いち早く世界の選手データを
パソコンで集め、試合に、それを応用したのは山田監督その人。
あの頃の全日本女子は世界のトップ・クラスだった。
キューバやソ連と肩を並べるパワーは無理としても、彼の戦術で
日本が勝てるチャンスは有った。
しかし理由は定かでないが日本バレーボール協会との摩擦で
その地位を追われ、脱税の疑いで非業の死を遂げ、以来
日本女子バレーも世界のレベルに10年は遅れたと私は思うのだ。
それから20余年
そのIT技術をセッターとして現役時代から使いこなしていた
真鍋監督が登場する。
彼の相手チームのデータの分析と、それに対処する頭脳的な戦略は
全日本プレミアリーグで監督としてチームを男女とも優勝に導き
アテネ・オリンピックの柳本晶一監督の後を次いで
ロンドン・オリンピックで日本に28年ぶりのメダルをもたらしたのは
周知の通り。
彼の素晴らしさは、その努力。選手生活を続けながら大阪体育大学院に
入学、スポーツ科学研究所で”セッターのトス回しのゲーム分析的研究”の
論文で博士号取っている。
それと、見かけによらない(失礼)勝利への執念。
ロンドンでも相手チームを混乱させるため試合直前、
選手たちの背番号を変えるというトリッキーな作戦を使った。
勿論、その人柄は選手たちの信頼も厚く
次のリオデジャネイロの監督にも続投が決まった。

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